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上手に飲めたね!子どものお薬~②坐薬

薬局活用ガイド

1.坐薬を使用するタイミング


熱さましの坐薬は熱があっても元気であれば使う必要がありません。熱は免疫機能を上げることで病気の回復を促進します。ぐったりしている、機嫌が悪い、寝付けない等々の状態の時は栄養や睡眠がとれず病気の回復を妨げるので躊躇せず使ってください。あまり難しく考えず、お母さんがみてかわいそうと思ったら、使ってください。

2.坐薬の切り方


ここではアンヒバ坐薬の切る位置を書いてみました。それぞれの線の間隔は1.5mm間隔程度なので、正確に切るのは大変です。もし、ちょっとしたずれたくらいだったら、気にせずそのまま使っても大丈夫です。

アンヒバ坐薬の切る位置

3.坐薬の使い方

坐薬の使い方は基本的にこのような流れです。

4.坐薬を入れづらい時


ベビーローションを塗ったりしても嫌がるときは、むしろ粉薬にした方が良いと思います。坐薬の方が粉薬より早く良く効くような気がしますが、アセトアミノフェンは粉薬と坐薬では効果は同じです。使いやすい方を選んでください。

5.坐薬が出てきてしまう時の対処


坐薬を奥まで入れて1分間抑えても出てきた場合は、入れてすぐ抱っこしてください。横にした状態だと坐薬は出やすくなります。縦抱きで抱っこすると、肛門が収縮し、坐薬が出にくくなります。それでも坐薬が出る場合はおしりを膝にのせて5分程抑えていれば坐薬は出ません。

6.坐薬が便と一緒に出てしまった場合


坐薬が確認できなかった場合はしばらく様子を見てください。1時間経過しても熱が全く下がらなければ、薬が吸収されていないと考えられるので、もう1回入れてください。

7.熱が下がらない時


アセトアミンフェン坐薬はとても安全性の高い解熱剤です。解熱効果はだいたい体温が1℃下がる程度で、効き過ぎて低体温にない反面、40℃近い熱の場合はなかなか37℃前後まで下がらないことがあります。坐薬を入れても38℃程度までしか下がらなくてもお子さんが落ち着くので、寝かせたり、食事をとらせてください。けっして、すぐ2回目を入れないでください。

8.熱さまし以外の坐薬を使う時


けいれん止めの坐薬(ジアゼパム坐薬[ダイアップ坐薬])や吐き気止めの坐薬(ドンペリドン坐薬[ナウゼリン坐薬])を熱さましの坐薬を一緒に使う時は、必ず前者の坐薬を先に入れて、30分以上あけてから熱さましの坐薬を入れて下さい。同時に使うと、前者の坐薬の効果が低下します。

<この記事を書いた人>
松本康弘
熊本大学薬学部卒。大手製薬メーカーの研究所勤務を経て、現在はワタナベ薬局上宮永店(大分県)で管理薬剤師を務める。小児薬物療法認定薬剤師。著書に『極める! 小児の服薬指導』(日経BP)、『小児の服薬指導Next Step』(じほう)がある。

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