暮らしの薬学【家庭用洗剤・洗浄編】~④洗剤の選び方
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暮らしの薬学【家庭用洗剤・洗浄編】~④洗剤の選び方

食器を洗うときには、台所用洗剤、トイレや床、窓をきれいにするときにも・・・それぞれに専用の洗剤があるけど、どれも「界面活性剤」が入っているってことね。じゃあ、どれでもいいってこと?・・・・。

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洗剤の選び方

家庭の中にみられるいろいろな汚れをきれいにするために、台所用合成洗剤、トイレ用合成洗剤、住宅・家具用合成洗剤など・・・、使う場所にあった洗剤があります。どれにも界面活性剤が含まれていることを考えるとお風呂用洗剤でレンジや換気扇もきれいに洗えるのでは?なんて思ってしまいます。しかし、界面活性剤以外に、水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、珪酸塩、りん酸塩などがあり、また特殊な効能を洗剤に持たせるために、研磨剤、溶剤、有機・無機酸などの添加剤が加えられていて、レンジ・コンロなどの油ぎとぎと汚れ、お風呂の石けんカス汚れ、水アカ汚れ、トイレの排泄物汚れなど、それぞれの汚れの特徴やその場所の素材にあわせて洗剤が作られているのです。各洗剤の容器に書かれた「用途」「使い方」をよく参照して選びましょう

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Q.台所用洗剤の“除菌”って効果あり?


台所用洗剤に“除菌ができる”と書いている商品が増えてきました。この除菌というのは、主にスポンジ除菌で、そのほか、まな板の除菌効果もうたった商品もあります。除菌作用のある成分(表示では除菌剤)や除菌に効果的な界面活性剤などを配合し、一定の基準(洗剤・石けん公正取引協議会が定める除菌の試験方法により)をクリアしたものが “除菌”と表示されているのです。ただ、除菌作用があっても“除菌”とうたっていない商品もありますので、除菌と書いていないからといって除菌作用がないというわけではありません。
台所は口に入れる食べ物を扱う場所ですから、特にスポンジ、まな板、ふきんは衛生面に注意しないといけません。雑に洗って放置しているとへんなにおいがしたり、黒くなったりします。これは細菌類が増えている証拠です。台所用洗剤をうまく利用して衛生面を保ちましょう。除菌には漂白剤やアルコール系の除菌剤を使う方法などもあります。
※次回、暮らしの薬学【家庭用洗剤・消毒編】で解説します。

もっと勉強したい人に~参考リンク・参考図書


台所用/住宅用の洗剤について、「除菌」と表示できる基準(日本石鹸洗剤工業会)

<参考図書>
『よくわかる最新洗浄・洗剤の基本と仕組み』
『地球にやさしい石けん・洗剤ものしり事典―爽快!快適!科学する洗剤選びと洗い方―』

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<この記事を書いた人・監修>
藤田知子
京都薬科⼤学卒業後、メーカー勤務を経て、ドラッグストアでOTC医薬品販売から処⽅箋調剤など薬剤師業務 に従事。“薬剤師は町の科学者”をテーマに薬系新聞に寄稿、「ドラッグストアQ&A」(薬事⽇報社)を編集。

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