暮らしの薬学【衣類用洗剤・洗浄編】~③洗剤の選び方と洗い方
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暮らしの薬学【衣類用洗剤・洗浄編】~③洗剤の選び方と洗い方

薬局活用ガイド

汚れがひどいときは洗剤だけできれいに落ちるのかなぁと心配になりますよね。汚れや衣類の生地によって洗剤を使い分けられるようにしましょう。

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洗う衣類の種類によって洗剤を使い分けるべし!

衣類にみられる汚れの多くは水性と油性のものです。(暮らしの薬学【衣類用洗剤・洗浄編】~②衣類用洗剤の成分参照)ですから衣類用洗剤のほとんどが、弱アルカリ性か中性の合成洗剤か石けんになります(暮らしの薬学【家庭用洗剤・洗浄編】Q&A③石けんと合成洗剤はどうちがうの?参照)。衣類の生地を損傷せず、汚れをきれいに落とすためには、衣類の種類や衣類洗剤の配合成分や液性を確認することが重要です。
では、成分表示を見ながら解説しましょう。

品名:洗濯用合成洗剤 液性:弱アルカリ性
洗浄力が高い洗剤です。特に、粉末タイプによくみられる「アルカリ剤」は、頑固な汚れに高い洗浄力が期待できます。普段着や丈夫な綿や麻素材の衣類に使えます。また蛍光増白剤により、白いものをより白くしてくれるので綿シャツやタオルなどを洗うのにおすすめです。

品名:洗濯用合成洗剤 液性:中性
比較的洗浄力が弱いですが、生地を傷めないので、おしゃれ着や絹、ウール、カシミヤ等素材や化学繊維の衣類にも使えます。ただし、衣類についている洗濯表示を見て家庭で洗濯できるものかどうかをチェックしてください。

品名:洗濯用石けん 液性:弱アルカリ性
人体や環境に優しい洗剤なので、赤ちゃんの衣類を洗うのにお勧めです。粉末タイプ、液体タイプ、固形タイプがあります。固形タイプは襟、靴下など部分的な汚れに直接刷りこんで洗うのに便利です。ただし冷たい水に溶けにくく、水中のカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと結びついて石けんカスができやすいといった欠点があります。

品名:洗濯用複合石けん 液性:弱アルカリ性
純石けんを主成分として合成洗剤が加えているのが複合石けんです(家庭用品品質表示法では、洗剤に含まれる界面活性剤中の純石けん分の割合を、洗濯用洗剤は70%以上、台所用洗剤は60%以上のものを複合石けんと定めています)。純せっけんよりも石けんカスがでにくく、高い洗浄力をもっています。漂白剤、蛍光増白剤、リン酸塩が無添加であるものは赤ちゃん衣類用として使われています。

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Q.何回か洗濯すると白いシャツがだんだん黄ばんでくるのはなぜ?

毎日洗濯していても、真っ白だったシャツの白さがだんだんなくなり、黄ばんでくることがあります。その原因は主に次の5つあります。
① 汚れが十分に落ちていない。
② 汚れが酸化して黄変する。
③ 水道水中の鉄分が付着する。
もともと衣類に使用されていた蛍光増白剤が脱落したり、日光によって蛍光増白剤が黄変する。暮らしの薬学【衣類用洗剤・洗浄編①】参照)
⑤ 繊維自体が黄変色する

このようなさまざまな原因が同時に起きているのです。黄ばみを防ぐには、汗をかいた下着、シャツは事前にさっと水洗いしてから洗濯機にかけるか、襟、袖などの汚れのひどい部分は固形石けんで部分手洗いしてから洗濯機にかけるなど洗濯前のひと手間を加えるといいでしょう。黄ばんでしまった衣類の漂白については、次号の暮らしの薬学【衣類用洗剤・漂白編】でも紹介します。

もっと勉強したい人に~参考リンク・参考図書


【保存版】洗濯洗剤の種類一覧と正しい選び方!(せんたくのーと)
衣類用洗剤の選び方(ライオン株式会社)
なぜ衣類が黄ばむのか?(埼玉県クリーニング生活衛生同業組合)
新・洗濯表示の正しい意味は?

<参考図書>
これでわかる!石鹸と合成洗剤50のQ&A
クリーニング屋さんが教えるおうちで簡単=魔法の洗濯ワザ
石けん・洗剤100の知識

<書いた人・監修>
藤田知子
京都薬科⼤学卒業後、メーカー勤務を経て、ドラッグストアでOTC医薬品販売から処⽅箋調剤など薬剤師業務 に従事。“薬剤師は町の科学者”をテーマに薬系新聞に寄稿、「ドラッグストアQ&A」(薬事⽇報社)を編集。



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