つらい花粉の季節、飲み薬で乗り切ろう~薬剤師が本音でオススメする市販薬⑫
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つらい花粉の季節、飲み薬で乗り切ろう~薬剤師が本音でオススメする市販薬⑫

薬局活用ガイド

薬の専門家である薬剤師におススメの市販薬をセレクトしてもらうこのコーナー。
花粉症持ちには本当に辛いシーズンですので、今回も花粉症対策ということで、前回の点眼薬点鼻薬に続き、今回は内服薬

最近では、医療用だった薬と同じ成分の製品が次々と市販薬化されていて、効き目のしっかりした薬が店頭で買えるようになりました。
色々種類有るけど、それぞれ特徴は?
今回も5人の薬剤師から、オススメの市販薬をお聞きしました。

◎今回推薦してくれた5名の薬剤師(小豆田くら子/宇野さらら/日陰ましう/ふらんすぴあの/ゆきつばめ ※五十音順)

クラリチンEX(大正製薬)

推薦の多かった商品から順に紹介しますと、今回はまず4名がクラリチンをおすすめしてくれました。

医療用医薬品して使用されているロラタジンを配合し、1日1回寝る前の服用で花粉症による鼻炎症状などに効果を示す。第2世代といわれる脳への移行率が低めの抗ヒスタミン成分ロラタジンを含有しており、脳内への移行性が低い非鎮静性成分なので眠くなりにくく、「集中力、判断力、作業効率の低下」というIP(インペアードパフィマンス)を起こしにくい
錠剤を飲み込むのが苦手な方には、水なしで素早く溶ける速溶錠(OD錠)タイプもある

■おすすめポイント
忙しいため服薬を1回で済ませたい方。毎年花粉症状が出るので備えたい方(宇野さらら)。

・お仕事や学業などで眠気が気になる方に(小豆田くら子)

車の運転をすることが多い方。1日2回飲むのを忘れそうで1回だけにしたい方に。(日陰ましう)

・寝る前に鼻がつまって寝つきが悪い方、朝起きた時にくしゃみが連続して出てしまう(モーニングアタック)方には夕食後の服用がオススメ。眠くなりにくく、口が乾きにくい。(ゆきつばめ)

タリオンAR(田辺三菱製薬)

医療用と同じ成分「ベポタスチンベシル酸塩」を同じ量配合したアレルギー専用鼻炎薬。鼻にはしっかり効いて脳には入りにくい第2世代の抗ヒスタミン薬。脳内のヒスタミンによる作用は維持したまま、鼻で起こるアレルギー症状を抑制。15歳以上1日2回朝夕、食事の有無に関わらず服用可。

■おすすめポイント
眠くなりにくい。錠剤が小さく飲みやすい。のどの渇きもあまりない。(日陰ましう)

服用後、約1時間で体内に速やかに吸収されるので、朝からしっかり症状を抑えたい、夕方以降も効果を持続させたいという方にはコレ。(ゆきつばめ)

アレグラFX(久光製薬)

■おすすめポイント
1日2回服薬する医療用成分と同じであること。有効成分であるフェキソフェナジンは、いわゆるインペアード・パフォーマンスを起こしにくく、眠くなりにくい成分なので安心して飲めること。
販売されている第2世代抗ヒスタミン薬の中では一日の負担金額が少なくお得です。
花粉症だけれど病院へ行く余裕がない、薬だけほしい方に。(宇野さらら)

アレグラFXジュニア(久光製薬)

■おすすめポイント
上記「アレグラFX」の7~14歳を対象とした製品。眠くなりにくいことから学業や部活動へ影響をもたらしにくい成分。とにかく眠気の出にくい子ども向け花粉症薬をお探しの方。
昨年11月に第一類医薬品から第二類医薬品に引き下げられたことにより入手しやすくなった。
※吸収が大きく下がるので、りんごジュースやオレンジジュースと一緒に飲ませるのはやめましょう。(ふらんすぴあの)

ふらんすぴあのさんは、本コーナーではドラッグストアでお得に買えるPB商品もよく紹介してくれますが、今回はこちらを。(ネットやコストコって、本コーナーの主旨から外れるけど、まあいいですね)

アレルビ(皇漢堂製薬)

■おすすめポイント
言わずと知れたアレグラFXのジェネリック的立ち位置の商品。主にネット販売で購入可能であり、1日あたりのコストはアレグラFXの半額以下。14、28、56、84錠入りと必要日数に合わせて包装が選べるのも魅力的。
さらに大容量を求めるならコストコで販売されているFX鼻炎錠エース(240錠包装)も。
毎年花粉症の季節の出費に悩まされる方に。

花粉症におすすめの漢方製剤もあります。

小青竜湯(ツムラ)

身体を温めて発汗させる作用により、体内の余分な水を発散させ鼻水・鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎症状を改善します。
※成分として「麻黄」「甘草」を含有するため、心臓病や高血圧がある方は服用をさけ、高齢者の方は服用前に薬剤師に相談してください。

■おすすめポイント
水っぽい鼻水が出る方に。循環器疾患がなく、体力の低下があまりない方。
薬の服用による眠気を避けたい方に。(小豆田くら子)

いかがでしたか?
体の調子が悪いとき、病気かな?と思ったとき、病院に行かなくてもすぐに買って使える便利な市販薬。しかし店頭に並ぶ商品を自己判断で選ぶのは難しいことです。
自分の体質や直面している症状に適した薬を選ぶには、専門家である薬剤師や登録販売者と相談して購入するのがベストです。
この記事はあくまで参考として、薬局で専門家に相談して購入して下さいね。

監修者コメント


今年は寒かったせいか、花粉の飛散が遅かった気がします。
嬉しいことに筆者は花粉を感知しないので、これらの薬にはお世話にはならないのですが、やはり眠気が少ない薬がいいなあと思います。
医療用の抗アレルギー薬がどんどんスイッチされてきているので、薬の選択肢が広がったことはいいことですね。
薬剤師として、医療用で使用され、実績のある薬がOTCとして発売されることは大歓迎です。でも、薬を選ばれる前には必ず薬剤師に相談してくださいね。

<本稿の監修>
坂口眞弓
博士(薬学)。みどり薬局、みすじ薬局、ゆうま薬局代表(東京都台東区)著書に「ここが知りたかったOTC医薬品の選び方と勧め方(南江堂)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」など多数。


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