クリニックで受診する場合とOTCで治す場合の比較、どっちがお得?(かぜ薬編)~薬局とお金の話⑭
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クリニックで受診する場合とOTCで治す場合の比較、どっちがお得?(かぜ薬編)~薬局とお金の話⑭

調剤薬局で薬をもらう場合と市販薬(OTC)を買う場合はどちらが金銭面でお得か?どんなメリットとデメリットがあるか?
今回は風邪薬について、薬剤師でありファイナンシャルプランナーであるgorisanが比較させていただきます。

※効果効能が同一であり、費用比較のしやすい代表的なスイッチOTC、パイロンPL顆粒pro(医療用医薬品名:PL配合顆粒)を用いて比較をさせて頂きます。

・パイロンPL顆粒pro 12包 希望小売価格1680円(税込1738円)

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<クリニックを受診する場合>


クリニックを受診することで、医師の診察により症状に合う医薬品を処方してもらえるだけでなく、必要ならインフルエンザやコロナウイルスによる風邪以外の感染症を検査できるというメリットがあります。

医療機関を受診した場合の費用は、3割の自己負担で済み、高齢者であれば1割の自己負担です。ただし薬価だけでなく、受診料や検査料、薬局での調剤料が別途必要になります。

初診料(2280円)+処方箋料(680円)+別途検査処置費用

※2回目以降は、再診料(730円)+処方箋料(680円)+別途検査処置費用

調剤基本料1(420円)+地域支援体制加算(380円)+後発医薬品体制加算2(220円)+薬学管理料(初回は570円、2回目以降は手帳持参で430円)+調剤料(100円)+薬剤料


※調剤基本料や地域支援体制加算、後発医薬品体制加算は薬局ごとに異なりますが、今回は一般的な調剤薬局に多い上記の算定項目で計算させて頂きました。

・PL配合顆粒 1包(1g)6.5円(12包では78円)
※ジェネリック医薬品なら6.3円(12包では76円)

ただし、病院までの往復と待ち時間、薬局での待ち時間を考えると、数時間はかかります。病院によっては予約が必要なので、予定を合わせる必要も出てきます。この時間が最大のデメリットです。


<ドラッグストアや通販で購入する場合>


ドラッグストアや通販で購入する手軽さが最大のメリットです。ドラッグストアでも薬剤師または登録販売者に相談すれば適切な医薬品を選ぶことができます。OTCに使用されている有効成分は医療用よりも種類が少ないですが、漢方成分をうまく配合しているものもあり、バリエーションは非常に豊富です。特に風邪薬は品揃えがよいので便利です。

風邪など感染症に対する治療で重要なのは早さと感染原因のスクリーニングです。熱や咳により体力が奪われる前に治療を開始し、症状が重いまたは改善しない場合はインフルエンザやコロナウイルスなど風邪以外の感染症ではないことを確認する必要があります

症状が軽いのであればまずは市販の風邪薬を活用し、水分をしっかりと摂るようにして様子をみてもよいでしょう。もし、症状が重い場合やインフルエンザやコロナウイルスが流行している時期であれば検査を兼ねて医療機関を受診してください。

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<実際に費用比較してみよう!>


通常の風邪であれば数日~1週間で完治しますが、インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症ならば重症化のリスクがあるので、数日で完治しなければ医療機関への受診が必要となりますので、今回は4日間で比較したいと思います。

OTCのパイロンPL顆粒は1箱12包入りなので1箱で4日間(1日3回毎食後)治療できます。これで完治しなければ医療機関を受診すべきです。もちろん症状によっては早めに医療機関を受診してください。

クリニックを受診する場合は、この間1回は最低でも受診することになるので、初診料がかかります。薬局は薬学管理料として570円で計算すると次のようになります。※今回は3割負担で計算しています。

(クリニックを受診する場合)

初診料(2280円)+処方箋料(680円)+調剤基本料1(420円)+地域支援体制加算(380円)+後発医薬品体制加算2(220円)+薬学管理料(570円)+調剤料(280円)+薬剤料(6.5円×12包)
=4910円(四捨五入で計算)


3割負担であれば1470円くらいです。実際には処置が検査が加わる場合もありますので、あくまでも参考値として考えてください。

(ドラッグストアや通販の場合)

・パイロンPL顆粒pro 12包 希望小売価格1680円(税込1738円)


ドラッグストアや通販では希望小売価格の1~3割引くらいで売られていることが多いので、実際には1400円くらいだと思います。

このように風邪薬に関しては、医療機関を受診してもOTCを利用しても費用的に大差ありません。症状が重い場合やインフルエンザやコロナウイルスの流行している時期は医療機関を、症状が軽い場合はとりあえずOTCで様子を見るというようにしてもよいかもしれません。

<この記事を書いた人>
gorisan
地方の小規模チェーン調剤薬局の薬剤師。薬剤師歴12年。3児の父。認定実務実習指導薬剤師。FP技能士3級。

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